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【ICクレジットカード】

最近のクレジットカードは表面に金色の端子が付いているICカードが主流になりつつあります。
ですが読み取り機がICカードに対応していないところもまだ多く、いまだに磁気テープ型のカードや磁気テープ・IC両方付いているカードも数多く発行されています。これはICカードを作るためのコストが高いことと、ICカード対応CAT(読み取り機)が普及していないことが原因といわれています。

ICカードの利点は何といっても偽造されにくいことです。
以前からある磁気カードの場合はビデオテープを読み取るのと変わらない理屈なので、簡単にデータを写し取ることができるため不正な読み取り気(スキマー)によるスキミング被害が年々増加していました。
ICカードは内部のICチップに搭載された演算機能を持つため、暗証番号などがなければ外部にデータを漏らさないので偽造、解析や変造も難しいのです。またICカード内の記憶容量は磁気カードの100倍以上あり、クレジット機能以外にもETCやポイントカードなどの複合的な機能を持たせることも可能といったことでも注目されています。

そしてICカードは4桁の暗証番号による入力だけでお買い物ができるので、サインをするよりもとても簡単にそして素早く会計を済ませることができます。もちろんICカード非対応の端末であればサインで決済することもできます。

そしてICカードの一番問題であると考えられるのが、このたった4桁の暗証番号です。

暗証番号は人に知られないからこそ安全性が保たれる番号ですが、その番号をカウンターのレジで入力する行為は果たして安全性を保っている行為と言えるでしょうか。
答えはもちろん否。危険な行為です。
最近のカード犯罪で増えているのが、後ろから覗きこまれて暗証番号を知られたうえで盗まれて不正利用されるといったケースです。たった4桁の数字の暗証番号なんて入力するところを後ろからでもしっかりと見ていれば簡単にわかりますし、レジで横に並んでいれば半ばどうどうと見ることすらできます。

このことにカード会社も気付いているはずですが、カード会社は「ICカードは磁気カードよりも安全だ」「スキミング対策にICカード」といったプロパガンダを続けています。なぜICカード=暗証番号の形式で無理やりにも推し進めようとしているかというと、「スキミング犯罪」の被害総額がカード会社に不利益を与えているためです。
磁気カードによるスキミング犯罪では、暗証番号さえ知られなければカード会員はほぼ完全に補償されます。もちろん補償するのは企業側ですからカード会社はスキミングを無くしたいと考えます。そして現在の補償制度では、不正利用であっても暗証番号を使ったキャッシングなどのサービスであればその分はすべて会員本人の負担となります。
つまりスキミングできず、また必ず暗証番号を使う方法にすればカード会社にとっては不利益を取り除ける、つまり利益につながるわけです。

実はICカードはあまり消費者の味方ではなく、むしろカード会社の味方であることが分かってもらえたと思います。
最近では生体認証方式という新しい流れも少しずつ出てきていて、これはICカードの大きな記憶容量に生体認証用のデータも入れることができるようになったからで、従来の暗証番号方式に比べて格段の安全性があります。なにしろ自分の体そのものが鍵となるのですから他人にまねのしようがありません。
しかし生体認証はキャッシュカードでは実用化されていますが、各店舗のレジに置けるほどの小型化や低コスト化がまだなので、もうしばらくクレジットカードではICカード=暗証番号の流れが続くと思います。
生体認証ICカードなどの安全なクレジットカードが普及するまでは、あえて磁気カードのクレジットカードを選ぶのも賢明だと思います。磁気カードであればサインだけでショッピングに利用することはできますから、暗証番号を完全に忘れても問題ない人が多いと思いますし、ショッピングの不正利用は補償がききます。

例えICカードでも暗証番号を使わずにサインで決済することをお勧めします。ICカードであれば暗証番号を入力するよう求められますが、実はサインにしてもらうことも可能なのです。
強く暗証番号を求められるかもしれませんが、堂々と「番号を忘れたのでサインでお願いします」と言ってしまいましょう。

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